セレンディップの3人の王子

2023年04月09日 14:06
セレンデップと3人の王子

「セレンディップの3人の王子」

ここから学ぶ幸運をつかむ方法は。

ビジネスでも科学の世界でもセレンディピティという言葉は注目されています。周到かつ綿密な計画をするのではなく、運命に導かれるように貴重な発見をすること、若しくはその能力のことを指します。

普通の人では気づかない様なことを、よく観察して、諦めずにそれを乗り越えようとした時に発見できる素晴らしいひらめきのことです。



セレンディップの3人の王子から学ぶ幸運を掴む方法

・謙虚さ

自分など国を収める王にはふさわしくない、そんな能力はないという謙虚さをセレンディップの3人の王子は持っていました。これは、日本人特有の奥ゆかしさにも通じるものがあります。自信を持つことは大切ですが、権威や地位を鼻にかけて傲慢に振る舞うことは、好まれる人格とは言えません。謙虚でいることは、損に感じるかもしれませんが、そうある事で関係は好転します。それにつけ込んで、横柄な態度を取って来る様な人は、最初から相手にしなければ良いのです。『情けは人のためならず』ということわざの様に、いずれは思いもかけない幸運が舞い戻って来るのですから。



・思いやり

『セレンディップの3人の王子』という童話は、3人の王子が旅に出て、鍛錬するというおとぎ話です。故郷へ帰った後、それぞれ別の国の王になったというお話ですが、権力を持った人間ほど、優しくなければいけません。なぜなら、人のことを思いやれる人でないと、この人に着いて行こうという気になりませんから。別の言い方をすれば、信頼できる人であることが、権威を持つ者の条件なのです。最近は、クレーマーと言われる人が多いですが、店員の態度の質が落ちているのも事実です。これは、どちらも自分の立場ばかり主張し、相手の立場に立てていないのです。考え方を変えてみると、自分が相手の立場なら、どんな思いをするだろう、というひらめきを得て、思いやりを持って行動すれば、きっと何か気づかなかった事が見えてきます。

困っている人に手を差し伸べ、温かさがあり、人の苦労を理解できる人でないと、人の上に立つ資格はありません。



・聡明さ

セレンディップの3人の王子は、どんな問題も解決できる聡明さを持っています。推理ドラマが流行していますが、シャーロックホームズも驚くほどの観察眼を持った3人の洞察力には、感服します。ほんのささいなヒントを見逃さず、それらを繋ぎ合わせて、解決へと導くのです。それが裏目に出て誤解されてしまい、囚われてしまうのですが、程なくして、誤解は解けます。結果的に、その聡明さが買われ、人々の役に立つ仕事をする様になるのです。この、ほんの些細なヒントこそ、まさにセレンディピティそのものなのです。



・敬意

セレンディップの3人の王子は、父である王を尊敬し、目上の兄に対する敬意を持っています。これは、現代社会では、欠落していると言えます。

損得勘定だけで行動する人や、人の能力を素直に認められない人が多いのです。自分だけ得をしようという考えが、常に頭の中にあり、負けたくないという過剰な心理は、相手を陥れることさえ考えてしまうのです。自分より能力の高い人は、妬ましいことでしょう。負けたくないはずです。それならば視点を変えて、羨ましがるのではなく、その人を超えられる様に努力すれば良いのです。3人の王子はそれぞれ、王から継承を打診されます。しかし、自分よりも兄の方がふさわしいと王に告げるのです。損得だけを考えていれば、自分が王という地位を得て、国をおさめるという成功を手に入れたいはずです。しかし3人は、相手の能力を認め、純粋に尊敬しているからこそ、出た言葉なのです。



・リーダーシップ

セレンディップの3人の王子は、3人で一人前ではなく、一人一人が優秀だということです。尊敬する父である王に、王位継承の話を持ちかけられても、まだまだ自分は未熟だ、という謙虚さを持ちながら、実際には、国をおさめる程の能力と統率力を持っていたのです。『能ある鷹は爪を隠す』ということわざがありますが、能力のある人ほど、それをひけらかす事はせず、やるべき時には、やるべき事をやりこなす実力を持っているという事なのです。そんなあなたの行動にひらめきを得て、思いもかけない成功をおさめる人がいるかもしれません。その人は、きっとあなたへの感謝を伝えるはずです。その時あなたは、新たなひらめきを感じることでしょう。

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